罰ゲームで5回も不味いジュースを飲んだ。
収録終わった後も胃もたれして気持ち悪くて…。
でも収録自体はすんげおもしろかったから雰囲気を壊したくなくて、
あーしはみんなの一番後ろを歩いて控え室に向かった。

うぅ…まじ気持ち悪い…。

「大丈夫?」

ひそひそ声で聞いてくれたのはよしざーさん。
あーしは曖昧な笑顔しか返せなくて…。

「おいで」

ぐいっと腕を引っ張られて連れ込まれたのは女子トイレ。

「今帰ってもつらいでしょ。落ち着くまでここにいたらいいよ」
「…わかるんですか?」
「一杯でもきついのに…愛ちゃん5杯でしょ?変な汗かいてるし」

そう言って背中さすってくれて…。
ふぅ〜ってため息が出た。
10分くらいかな、そうしてて、
そのうちあの二人どこ行った!って探されるねって笑った。

「落ち着いた?」
「はい…ありがとうございました」
「じゃあ行こうか」

そう言って頭をくしゃくしゃって撫でてくれたよしざーさん。
なんかすんげ頼もしく見える。
園児服やけどさ。
止まったまま見惚れてたらよしざーさんが左手をあたしの前に差し出した。

「へ?」
「行こ?」

はにかみながら握ったら、恥ずかしそうによしざーさんも笑った。
こんなほんわかした気分になれるんなら、たまには罰ゲームもいいかな


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