05 雨の日はフマジメなキスを

「何で雨なんや」

不機嫌な君。

「そんなもん、しゃあないべ?」
「ムカツク」

天気がよかったら電車で海見に行こうねって言って
始発駅に近いあたしの家にわざわざ泊まったのに雨とか。

君が楽しみにしてたのはわかるけどさ。

窓際で外を見つめる君の背中がすごく小さく見えた。

「高橋」
「……」
「高橋さん?」
「……」
「あーいちゃん」

やっとのことで振り向いてくれた君をベッドに腰掛けた自分の隣に座らせた。

「そんな顔すんな」
「だって…」
「可愛い顔が台無しだよ?」

皺の寄った眉間をぐりぐりしてみた。

「かわいくないがし」

ぷぅっとほほが膨らむ。

「あたしが可愛いって言うんだから可愛いんだよ」
「そんなことないがし」

あらら、とことんご機嫌斜めだ。

「ほら、眉間にしわ寄せるなっての」

今度は眉間に軽くキスした。

「…!! よしざーさん?」
「だめ?」
「いや、だめとか、そんなんやなくて…ってか…あー、あーしなにいってるんやろ」

フマジメなキスにパニクる君。

「だって、あまりにも凹んでんだもんよ」

そういってもう一つ、今度は鼻先にキスをする。
今日はまるで雨が降るように、フマジメな小さなキスをもっともっと君に落とすよ。
君が笑顔になるまで止めないから覚悟しとけ。


本・漫画・DVD・アニメ・家電・ゲーム | さまざまな報酬パターン | 共有エディタOverleaf
業界NO1のライブチャット | ライブチャット「BBchatTV」  無料お試し期間中で今だけお得に!
35000人以上の女性とライブチャット[BBchatTV] | 最新ニュース | Web検索 | ドメイン | 無料HPスペース