8.僕だけのもの

娘。のツアー初日が終わった。
心配で見に行っちゃったよ。
今は、舞台袖でメンバーが帰ってくるのを待つ。
タオルを渡す役目を買って出た。

「お疲れ様〜」

ハイタッチしてタオルを渡す。
一番最後にもどってきたのは高橋だった。

「お疲れ様」
「よしざーさん…」

高橋はあたしの顔を見つけると腕の中に倒れこんできた。
すっごい肩で息をしてて消耗しきってる。

「大丈夫?」
「うん…」

呼吸が落ち着くまでこのままでいいか。
そのままあたしも高橋の背中に腕を回した。
ゆっくりと背中を撫でてやる。

「ありがとうございました。落ち着きました」

そういって顔を上げた高橋は少しはにかんだ甘えた笑顔を見せた。
この甘えた笑顔は、リーダーになった今、あんまり見せなくなった。


だから、あたしだけのもの。
あたしだけの特権なんだ。

「お疲れ様。よく頑張ったね」

もう一度、強く、愛を込めて高橋を抱きしめた。


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