14


大通りまで必死に走った。
タクシーに飛び乗り元来た道を戻る。
マンションについてもエレベーターを待つ時間がもどかしくて、階段を駆け上がる。
やっとの思いで愛ちゃんの眠る寝室に着いたら、息が上がりすぎて何も喋れなかった。
挙げ句、咳が止まんなくなるし…最低だ…苦しい…。


「…よしざーさん?」


一人騒がしいあたしに、愛ちゃんが目を覚ました。


「よしざーさん!大丈夫?」


走りすぎて酸欠な上に咳込んでるあたしを見て愛ちゃんが飛び起きる。


「ケホッ…愛ちゃん…ゲホゲホゲホッ…あたし…」
「よしざーさん、しゃべんないで」


愛ちゃんが水を持ってきてくれる。
必死の思いで喉を潤して…。
愛ちゃんはあたしの咳が収まるまで、あたしを抱きしめてくれてた。
抱きしめながら背中をさすってくれて…温もりが心に染み渡った。


「はぁ…苦しかった…」
「よしざーさん…もう大丈夫?」
「うん。ごめんね」
「びっくりした…」
「ちょっと走りすぎた」
「え?」
「早く愛ちゃんの顔見たくて、階段駆け上がったから…」
「…10階まで?」
「ハハハ…馬鹿だよね、あたし」
「出かけてたの?」
「うん。自分自身を振り返るために」


あたしはあらためて愛ちゃんと向き合った。


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