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「愛ちゃん」
「はい」
「あたし、愛ちゃんと一緒がいい」
「え?」
「そばにいるからじゃないんだ。あたしが愛ちゃんにそばにいてもらいたいんだ」
「よしざーさん…」
「理由は簡単だ」
「簡単?」
「あたし、愛ちゃんのこと…」


一つ大きく深呼吸した。


「好きだよ」
「…よしざーさんが…あーしのこと?」
「うん…大好きだ」
「嘘…」
「嘘じゃないよ。大事で…大事すぎて…」
「よしざーさん…」
「最初は愛ちゃんの言うように同情だったかもしれない。
でも今は…あたしの方が愛ちゃんを必要なのかもしれない。だから…一生一緒に生きていこう」
「一生…一緒?」
「うん。お腹の中の子と…三人で。女の幸せはあげられないかもしれないけど」
「それを言ったらよしざーさんだって…」
「あたしの幸せは愛ちゃんといることだよ」
「よしざーさん!」


愛ちゃんが抱きついてきた。


「これは肯定と受け取っていいのかな?」
「いいに決まってるがし…あーしも…よしざーさんが好き」
「明日、一緒に事務所行こう」
「はい」



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