22


愛ちゃんのおなかは日に日に大きくなってくる。
産み月に入るとさすがに不安な顔をしはじめた。
決して口に出して言う訳じゃないんだけど、たまに見せる表情がすごく切なげだったんだ。


「どした?」
「え?」
「遠い目してたよ?」
「うん…」
「怖い?」
「うん…」
「おいで」


手を開いて愛ちゃんをだきとめる。


「産まれてくる子の髪の色とか…目の色とか…考えたら不安になる…」
「大丈夫だよ。どんな子だってかわいいさ、愛ちゃんの子だよ?」


根拠のない自信だけどこの際関係ない。
あたしは精一杯の安心を愛ちゃんにあげたいんだ。
だってほら、あたしの言葉でほっとした笑顔になる。
あたしが一番あたしの存在意義を感じられる瞬間だ。


予定日が近づく。
予定日まで一週間を切ったらママに来てもらおうねって言ってたんだけど…。



「もしもし愛ちゃん、今終わったよ」


いつものように帰るコールをした。
だけど、出たはずの愛ちゃんが一向にしゃべり出さない。


「愛ちゃん?」
『よしざーさん…』
「どうかした?」
『おなかいたい…』
「えええ!?産まれるの?」
『わからん…。けど…周期的に痛い…』
「ちょっ…うちのおかあさんに連絡した?」
『ううん…』
「アヤカには?」
『してない…』
「何やってんの。おなか痛くなったら電話して病院連れて行ってもらいなっていったでしょ?」
『だってよしざーさんと一緒がいいもん…』
「あたしも今から行くから、うちのお母さんに迎えに行ってもらうから。いいね?」
『わかった…』



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