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集まったみんなの前であたしが愛ちゃんの身に起こったことを話した。
話が進むうち、ほとんどのメンバーが涙を流した。
もちろん、あたしも、話しながら涙が溢れて仕方なかった。
「だから…あたしはこれかも愛ちゃんのそばにいるつもりだから」
そう締めて話を終わらせた。
「愛ちゃん戻れる?」
「うん…大丈夫」
「じゃあ行こう」
あたしが差し出した手を愛ちゃんが掴む。
そして現場へ。
いつの間にか、それが当たり前の風景になり、やがて二ヶ月の日が過ぎた。
その日あたしはガッタスの試合で、終わってからメールを入れて帰路についたんだ。
「ただいまあ」
中に入るも返事がない。
「あれ、愛ちゃん?」
居間に行くと愛ちゃんはソファで寝ていた。
「愛ちゃん」
「あ…よしざーさん」
「ただいま」
「おかえりなさい…って食事!」
「ん?」
「夕飯作って待ってようって思ったのに…」
「そうなの?」
「作り始めたら気持ち悪くなってもうて…」
「まじ?大丈夫?」
「うん…休んだら治った。途中にしてもうたしやりなおすね」
愛ちゃんはキッチンへ。
あたしは着替えをしてからキッチンに向かう。