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次の日、あたしたちは朝一番で病院に行った。
二人とも目深に帽子を被ってるせいでぱっと見はカップルみたいだ。
その証拠に診察室に呼ばれたときに「旦那さんも一緒にどうぞ」って言われたさ。


「旦那さんって…あたしか」


頭を掻いたら愛ちゃんがくすっと笑った。


診察室に入ると初老の医師が愛ちゃんにベッドに寝るように促した。


「ご主人もどうぞ」


もうこうなったら演じきってやる。


「はい」


あたしは産婦人科医の言うとおりベッドの近くに行く。
医師は愛ちゃんの腹部に超音波をあてながらモニターを指さす。


「ここが子宮です。中に白い影見えるでしょ?これが赤ちゃんね。大きさ的にもちょうどかな。
今、二ヶ月の終わりってところですよ。ここんとこ…わかります?
心臓も規則正しく動いてるし、問題ないですよ」


病院を後にする。
愛ちゃんはやっぱり動揺してるんだろう。
つないだ手が汗ばんでいる。


「どうすんの?」
「え?」
「子供」
「…正直、混乱しとる」
「だろうね…」
「どうしてええんかわからん」
「みんなには…」
「言えん…。結論出るまでは…」
「わかった。バレないようにフォローする」
「ありがとうございます。何から何まで迷惑かけて…」
「今夜話そう?」
「わかりました…」


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