1.声変わり


今日はケメ子の家でホームパーティー。
ケメ子とあたしと梨華ちゃんとアヤカ。
仕事を終えてケメ子んちに行くとみんなはもう来ていた。

「よっちゃん、ご飯作って〜」

そのつもりできたし。

「はいよー」
「冷蔵庫にあるもの何使ってもいいから」
「おっけー」
「5人前ね」
「え?」
「あとでもう一人来るから〜」

お、珍しい。
いつもこのメンバー以外ってあんまり来ないのに。
まいちんあたりなのかな。


5人前の夕飯を作り終えた頃、インターホンがなる。
ケメ子が「よっちゃん、出てー」とか言ってるし。
ハイハイ、出ますよ。
ドアを開けると。

「お」

珍しい顔だ。

「よしざーさんも来てたんですか」
「うん、ダメだった?」

嬉しいくせに減らず口叩く自分に自己嫌悪。

「ダメやないです!びっくりしただけで…」

そんな凹むなよ…。

「とりあえずあがって? って人の家だけど」
「はい」

あぁ、どうしよう。
タカハシ、こっち見てくれないよ…。



食事が終わってあたしはキッチンで洗い物。
たくさんの洗い物に閉口してたらタカハシが手伝いに来てくれた。
だけど相変わらず口数が少ない彼女。
チラッと横目で見たら、あんまり顔色がよくなくて…。


「タカハシ」
「はい」
「体調よくないの?」
「え?」
「顔色よくない」
「そう?大丈夫だよ」
「ならいいんだけど」


後片付けを終えて居間に戻るとみんなはトランプの真っ最中。
ブラックジャックだと。
タカハシはルールがよくわかんないって言って、テーブルを4人で囲む。
なんかカジノっぽい。
タカハシはあたしの後ろに座ってあたしのカードを見てる。
しばらくそうしてたんだけど、いつの間にかあたしは左肩に重みを感じる。

「あ…」
「もしかしてタカハシ寝ちゃった?」
「うん」

梨華ちゃんがそう教えてくれた。

「運ぶ?」
「いや、このままでいい」
「いいの?」
「うん。タカハシ疲れてるみたいだし、このまま寝かせてやりたい」

あたしはタカハシを凭れさせたまま暫くトランプしてたんだけど、あたしの背中でタカハシが咳をし始めた。
断続的にしてるからすごい気になる。

「愛ちゃん咳してるね」
「うん…。風邪かな」

気になってトランプに集中できなくて負け続けだし。
どっこらせと背中に凭れてる高橋を膝枕に変えた。
これだと顔が見える分、気になり具合も少しはましだ。
だけど、タカハシの咳はひどくなる一方で気持ち悪くなっちゃったのかとうとう起きちゃった。

「大丈夫?」
「うん…」

胃の辺りをさすりながら言っても説得力ない。
背中をなでてやりながら顔を覗き込む。

「風邪?」
「うん…昨日くらいから調子悪くて…」
「って、おまえ声変わっちゃってんじゃん」

寝てる間の咳き込みで、タカハシの声が超ハスキーになってる。

「喉痛い」

このメンツの中であたしに甘えてくるなんて、相当つらいんだろうな…。



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