02:お粥はたまご味でどうぞ。


最近、気になることがある。
会うたびに細くなっていく彼女のこと。
やっぱり気苦労が絶えないのかな?
だけど、あたしから言わないと彼女はなにも言ってくれない。
一人で抱え込んで
一人で泣いて。

たまたま事務所で会ったから近寄って腰を抱いた。

「やっぱり」
「え?」
「やせただろ、おまえ」
「大丈夫ですよ」
「うそつけ。頬もほっそいし」
「…すいません」
「謝ることじゃないじゃん。疲れてんの?」
「それはあーしだけやないし」
「あたしに嘘ついても無駄だよ? リーダーのしんどさはあたしにだってわかるんだから」
「…実を言うとかなり…」
「食えないんか?」
「あんまり…」

いい状態じゃないねえ。

「今日うち来るか」
「え?」
「夕飯作ってあげるよ」
「よしざーさんがですか?」
「そうだよ」
「…まじですか?」
「大マジ」
「ありがとうございます!!」

嬉しそうに笑ってる。
何をつくろうかな。
食欲がないならば、胃に優しいおかゆでも作ろうかな。
いろいろ考えて、二人で買い物して。
楽しかったな。
彼女も楽しそうに笑ってる。
少しはいろんな重圧、一瞬でも忘れられたかな。
家に帰って高橋がお母さんと話してる間にあたしは彼女のためにご飯を作った。

「お粥ですか」
「うん。食欲なくても食べやすいでしょ?」
「やさしいな…よしざーさん」

さあ、姫。
お粥はたまご味でどうぞ。

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