6.
調子に乗って膨らみに手を伸ばす。
おぅ?
拒むどころか愛ちゃんの左手があたしの左手を握る。
まじですか。
ありですか。
ひとしきり愛ちゃんの胸で遊ぶ。
「こっち向く?」
愛ちゃんに声をかける。
「うん…」
そう言ってあたしの方に向き直る愛ちゃん。
おでこをこつんとくっつける。
「熱、下がったね」
ついでにおでこにちゅってした。
「ねえ」
「はい」
「キス…してみる?」
返事のかわりにこくんと頷く愛ちゃん。
ゆっくりと顔を近づけると目を閉じた。
軽くキスをする。
そしたら愛ちゃんがぎゅっと抱きついてきた。
あたしも抱き返して深いキスをする。
柔らかい唇の感触に危うく涙が溢れそうになる。
やべ…。
バレないように愛ちゃんを抱きしめる。
「ひーちゃん?」
「ごめん…暫くこのままでいさせて?」
明日になればわかるから…。
抱きしめてる間に胃が痛くなってきた。
だめだ…無理だ…。
気持ちを紛らわすようにあたしは再び噛みつくようにキスをした。
「ムチャクチャにしたい…」
「え?あーしを?」
「うん。いい?」
愛ちゃんがあたしを見る。
きっと今のあたし、涙目だ。
「いいよ」
少し間を置いて愛ちゃんが言った。
唇に頬におでこに瞼にキスを落とす。
そしてそこからさらに下へ。
あたしの唇が触れる度に愛ちゃんが熱い吐息を漏らす。
その吐息を聞く度にあたしの中の何かが燃える。
「愛ちゃん、あたし変だ」
「変?」
「愛ちゃんのエッチィ声聞いたら身体がぞわぞわする」
「あら…」
「あたし、ノーマルなはずなのに…」
「いいよ」
「え?」
「していいよ」
「ほんと?」
「あーしも女の子とするんは初めてやけど…」
「うん…あたしもだ」
あたしは愛ちゃんの服を静かに脱がせた。