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でも、鼻呼吸しづらいし、横になって身体が暖まると咳が出るしで
なかなか寝付けないのが現実で、あーしは気ばかり焦ってた。
「愛ちゃん」
寝付けないでごろごろしてたらふんわりといい匂いが…。
いつの間にか隣に入ってきてた吉澤さんに抱きしめられた。
あーし、驚いてびくってしてもうて…。
「ごめん、いやだった?」
「そんなことないです!驚いてもうただけで…」
「ならいいんだけど」
「あの…」
「なに?」
「背中に手回していいですか?」
「もちろん」
あーしは吉澤さんを抱きしめて眠った。
吉澤さんのぬくもりと匂いが随分とあーしを楽にしてくれる。
途中、何回かしんどくて目が開いたけど、
そこが吉澤さんの腕の中だってわかったら安心できた。
「おはよ…」
いつの間にか朝になってた。