07 オトナの味を教えてあげる

『よっすぃー、今日の夜暇?』

やぐっつあんから電話。

「大丈夫ですよ〜。飲み?」
『そうそう。行く?』
「二人ですか?」
『ううん、オトナ教室的な飲みかな、今日は』
「え?誰と?」
『愛ちゃん』
「行きます」

即答で。
だって高橋と飲みたかったんだもん。
待ち合わせの店に行くと愛ちゃんはもう来てた。

「前々から愛ちゃんと飲みに行こうって言ってたんだけどね。
二人だと緊張するかなと思って。よっすぃー誘う?って言ったらはい!って言うからさ」
「そうなんっすか」

愛ちゃんを見ると恥ずかしそうに笑ってる。

「高橋、何飲む?」
「あ、梅酒のソーダ割りを薄めで」

いつもこれだな、愛ちゃんは。
楽しくお酒も入り、おいしい料理も進み、話も弾んだ。
何気にリーダー会議だよな、これ。
今日は高橋の肩の重荷を下ろさせてあげたいな。

「高橋」
「はい」
「これ、飲め」
「これ、なんですか?」
「オトナの味」
「オトナの?」
「うん、超高級なお酒だよ。オトナの味、教えてあげる」
「そうなの?」
「うん。飲んでみ?」

久保田の萬壽を勧めてみた。
高橋はコップに口を近づけて一瞬顔をしかめたけれど、
あとはごくごくと…。
ちょ…そんな一気に…。
案の定喉に来てケホケホ。

「おい、大丈夫か?」

慌てて背中を擦る。

「よっすぃー、何飲ませたの?」
「日本酒ですよ。久保田」
「えーー!! 愛ちゃん今、一気したよ?」
「うん…どうしよう…」

それから?
一気に酔いが回った高橋は、暫くトイレとお友達だった。
あたしはやぐっつあんに怒られるし、とんだオトナ教室だったさ。

「やぐっつあん、あたし、高橋送ってきます」
「私も行こうか?」
「いや、こうなったのもあたしの責任だし」

ここは潔く愛ママに怒られてくるさ。
絞首台に行く死刑囚の気分で高橋の家へ。
結果?怒られるどころか送っていったことに逆に恐縮されて
お茶ご馳走になっちゃって、何やってるんだか。
あたしにとっても大変なオトナな経験となった飲みだったよ。


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