18 見る限り誰もいない…と、なれば

うそだろ?
閉じ込められた。
番組の企画で指令を受けて、
スタジオの奥にある封筒を取ってきてくださいって指令をこなすんだけど…。

ペアを組んだあたしと高橋がスタジオの真ん中あたりまで来たところで
スタジオの電気が消えた。
ちょ…まっくらじゃん!
ついているのはわずかな非常灯のみ。

「よしざーさん!!」

暗闇が大嫌いな高橋がしがみついてきた。

「大丈夫だよ。大丈夫」

あたしは高橋の手を握り、非常灯のほうへと進む。
その下がスタジオの出口なはずだ。
あった!!
ノブに手をかけ…
……あかねえ。
まさかあたしたち、忘れられた?
隣を見たら高橋が泣いてる。

「泣くな」
「だって怖い…」
「あたしがいるだろ?」
「だって…」
「あたしががそばにいるから大丈夫」

高橋の肩を抱いて床に座った。

「誰かが気づいてくれるの待とう?」
「うん…」

しくしくと泣く高橋の髪を撫でてやる。
髪にキスもしてやった。
それでも泣き止まない彼女。
どうしたら泣き止むんだよ。
不思議なことにイライラは全然しない。
それよりも…さ?
今、このスタジオの中ってさあ…
見る限り誰もいない…と、なれば…


「高橋」
「…はい」
「こっち向いて?」

あたしを見上げた高橋の唇にそっとキスをした。
そしたらその柔らかな感触があまりにも気持ちよくてさ…。
深く…長く…。


「頼むよ…吉澤、高橋。放送できねえよ…」


ドッキリだったなんて!
しかもみんなに見られてたとか、二人のリーダーがHコンビに成り果てた記念の瞬間


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