今日は出来上がった4冊目の写真集を抱えて楽屋入り。
マコトやこんこんに出来上がったら見せてねーって言われてたからなんだけど…。
さすがに早すぎてまだ誰も来てない。
なんか写真集前にしてあっしが待ってるって言うのも自意識過剰な気がする…。
集合時間が来るまで時間を潰そう…。
ビル内のコンビニでうろうろ…。
ていうか、時間経つの遅すぎやし。
結局10分も経たないうちにあっしは控え室に戻ることにした。
ああ…まだ静かだ…。
誰も来てへんのやろか。
こんな緊張するんならマコトの家に持っていったほうがよかった。
ため息をつきながらドアをあける。

…あれ?
吉澤さん?

吉澤さんが椅子に座ってあっしの写真集を見てた。
なんかすごい真剣に見てるし…
そんな食い入るように見られたら恥ずかしいのに…
…てか吉澤さん、あっしが入ってきたことも気付かへんし…
何をそんな真剣に見てるのかなってひょいと覗き込んだ。

……吉澤さんのスケベ…

さっきからずーっとめくってないページはあっしの水着のショット。
いいから早くめくってほしい…

「おはよ…っと、愛ちゃん何してんのさこんなとこで」

入り口で固まってたあっしにぶつかりそうになってるのは
今、ご到着の美貴ちゃん。

「え…あ…なんか入りづらくて…」
「なんで?」

美貴ちゃんがあっしの視線の先を見る。
その先にはいまだ水着のページを凝視中の吉澤さん。
美貴ちゃんはにやりと新しいおもちゃ見つけたみたいな表情になった。
こわいよ、美貴ちゃん。

「よーっちゃん」

そーっと吉澤さんの背後に忍び寄って覗き込む美貴ちゃん。

「っ!! うわっ! びびったー」
「エロ親父」
「へ?」
「何見てんのよ」
「あ…」

あわてて写真集を閉じようとしてるけど、ときすでに遅し。
美貴ちゃんに取り上げられてる。

「ふーん」
「なんだよぉ」
「胸に釘付け?」
「……」

図星ですか、吉澤さん。
だからおっぱい星人って言われるんですよ。
心の中で突っ込んでみる。

「本物がいるじゃん」
「そんなの見れるかっての」
「見ればいいじゃん」

美貴ちゃんがあっしの手を引っ張る。
吉澤さんの前に連れてこられて、恥ずかしくて下を向く。

「見れねえって…」

上目遣いにチラッと吉澤さんを覗き見たら
見事に吉澤さんはまっかっか。

「ほんっと、よっちゃん面白すぎ」

  美貴ちゃんはおなか抱えて爆笑中。

「ねえ、愛ちゃん、今度一緒にサウナ行こ」
「うん、行こう」

急な美貴ちゃんの誘いに何事かと顔を上げれば
拗ねモードの吉澤さんが目に入った。
…かわいすぎやし。

「あたしは?」
「だめ」
「なんでよ」
「エロ親父だから」
「……」

マジでしょんぼりしちゃってる。

「あ…吉澤さんも一緒に行きましょ?」
「ホント?」
「はい!」
「あーあ、愛ちゃん、誘っちゃったよ」
「へ? だめなん?」
「よかったね、よっちゃん。本物見れるよ」


……
………

「ミキティのバカーーっ!」
「美貴ちゃんのバカ−っ!」



顔を真っ赤にしたあっしと吉澤さんの叫びが控え室にこだましたのは言うまでもない。


おわり

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