明日はいよいよ千秋楽。
長かったな、1ヶ月。
今回のミュージカル、やっぱ外部のスタッフが入ったってことで大変だった。
いつもより長いし、真夏だしで、あたしたちは体調管理に苦労した。
それも明日で終わり。
ほっとする反面、明日で麻琴も終わりってことで…一抹の寂しさが襲ってくる。


時計は12時をさしていて、そろそろ寝ないとやばいよな。
寝る準備をしてる途中にふとあるメンバーのことが気になった。
今日の帰り際、もうすでに神妙な顔してた子。
主役を張って、その緊張感がピークに達する千秋楽、仲のいい麻琴の卒業。
同時にやってくる二つの大波に彼女はどう対処するんだろうか。
きっと今日は眠れないんだろうな…。

今回のミュージカル、声楽やバレエなんてやったことないあたしたちをさりげなく手助けしてくれて、随分と彼女に助けられた。
もちろんあたし自身もだ。
ここで彼女を気にかけなかったらあたしはリーダー失格だろ。
あたしは携帯を手に取った。
メール作成画面を開いたけど、思い直して彼女の番号を呼び出して、発信ボタンを押した。


『はい…』
「もしもし、愛ちゃん?起きてた?」
『はい。…って言うか寝れんで…』
「大丈夫?」
『微妙です』
「微妙とか言うなよぉ、心配になっちゃうじゃん」
『すいません。でも胃が痛くて…』
「今からそっち行っていい?」
『へ?』
「顔見ないとあたしも心配で寝れそうにない」
『あら…』
「迷惑?」
『いえ…』
「じゃあ行くね?」
『はい。気をつけて来てくださいね』

もうこの時間からだし直接愛ちゃんちから劇場に行くつもりで用意した。


本・漫画・DVD・アニメ・家電・ゲーム | さまざまな報酬パターン | 共有エディタOverleaf
業界NO1のライブチャット | ライブチャット「BBchatTV」  無料お試し期間中で今だけお得に!
35000人以上の女性とライブチャット[BBchatTV] | 最新ニュース | Web検索 | ドメイン | 無料HPスペース