「行きますか」
「はい」

まだ集合には早いけど、ここでうだうだしているよりは気持ちが楽だから…。




劇場に入ると、空気がぴりぴりしていた。
あたしの隣で愛ちゃんがふぅと大きく息を吐き出している。
『ダイジョウブ?』
周りに人が一杯いるから、あたしは口だけを動かしてそう言った。
『ダイジョウブデス』
愛ちゃんも同じように返してくる。
『ジカンデキタラオオベヤオイデ』
『ワカリマシタ』
そう交わしてあたし達はそれぞれの控え室に入る。
普段でっかい控え室になれてるあたし達は、こういった劇場特有の1〜2人用の楽屋に馴染めない。
すごく寂しくなってきて、結局準備が整ったら大部屋に行ったりする。
だって一人で集中するのは5分もあれば十分なんだもの。

特に今日は一人でいたくなんかなかった。
一人でいたら寂しさと緊張感に押しつぶされそうになっちゃうよ。

即行でメイクして、大部屋に行く。
まだ誰も来てない。
でも後もう少しすればほとんどのメンバーがここで時間をすごすんだ。


コンコン


「はい」
『高橋です』
「どうぞ」

きっちりとメイクして超かわいくなった愛ちゃんが入ってきた。
いや、素顔も十分かわいいんだけども。
ってあたしは誰に言い訳してるんだ?

「まだよしざーさんだけですか」
「うん。みんなもそのうち来るだろ」
「そうですね」

この部屋に来たからって別に何をするわけでもない。
みんな台本読んだり、音楽聴いたり、思い思いにすごすだけだ。
愛ちゃんは台本を広げてる。
あたしも少し離れた壁にもたれて、台本を開いた。


本・漫画・DVD・アニメ・家電・ゲーム | さまざまな報酬パターン | 共有エディタOverleaf
業界NO1のライブチャット | ライブチャット「BBchatTV」  無料お試し期間中で今だけお得に!
35000人以上の女性とライブチャット[BBchatTV] | 最新ニュース | Web検索 | ドメイン | 無料HPスペース