8.


ミキティのお陰で愛ちゃんも間に合って簡単な打ち上げが行われた。
愛ちゃんはまだ体調が良くないのか飲み物にも食べ物にも手をつけてなかったけど
顔色はだいぶ戻ってきてる。

「よっちゃん」
「おぉ、ミキティ」
「愛ちゃんのこと、気になる?」
「まあね…安倍さんのときののの並みに泣かれちゃあねえ」
「人生で一番泣いたって」
「愛ちゃんが?」
「そ。さっき言ってた。そりゃ具合も悪くなるわ」
「そっか…」
「ねえ、よっちゃん」
「ん?」
「サブがあんなんじゃ明日から困るんですけど」
「んなこといっても…」
「美貴、これ以上は言わないから。あとはよろしく〜」

そういってミキティは手をひらひら振りながらどこかへ行っちゃった。
あとはよろしく。か…。
愛ちゃんを見る。
一人輪から外れて俯いている。

「高橋」

あたしの声に顔を上げる愛ちゃん。

「気持ち悪いの?」
「ううん、大丈夫ですよ」
「よかった…。一人俯いてるからさ…」
「もうだいぶ落ち着きましたから」

そういいながらも表情が硬い。
もう一度、今日が終わるまでにもう一度、笑顔が見たいのに。
あたしは部屋の隅で会社の人と話している自分の親のところに行った。

「お父さん、お母さん、あたし、明日の朝帰るわ」
「え?」
「ちょっと愛ちゃん気になるから…」

両親が愛ちゃんを見る。

「愛ちゃん、疲れてそうじゃない。家に呼べば?」
「いいの?」
「いいわよ」
「ありがと。じゃあ後で家につれて帰るから」

あたしは急いで愛ちゃんのところへ戻る。

「高橋」
「はい」
「この後、一緒にいよう?」
「え?」
「だめ?」
「そんなん、だめやないです!」
「よかった」
「でも、あーしとなんか」
「今日ここで高橋と別れると夢見が悪そうでさ」
「なんやそれー」
「じゃあ、またおひらきになったらね」



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