<3>


「吉澤さん!」

慌てて駆け寄る。

「大丈夫?気持ち悪いん?」
「いや…吐いとかないと明日つらいから…」

吉澤さんの背中を摩りながら、涙がでてきた。
暫くして顔をあげた吉澤さんが私を見た。

「なんで愛ちゃんがなくのさ」
「だって…」
「情けないリーダーに同情するわけだ」
「そんなことない」
「笑いたきゃ笑えよ」

今までに見たことないような怖い顔の吉澤さん。

「何でそんなこと言うんですか」
「…もういい。帰る」

出ていこうとする吉澤さんの服を掴む。

「こんな時間からかえっちゃ危ないですって」
「このままここにいたらあたし、愛ちゃんにひどいこと言うかもしれないし、ひどいことするかもしれない」
「いいですよ。それで吉澤さんの気がすむんやったら」
「愛ちゃん…」
「それくらいしかしてあげられんし」


私がそう言うと、吉澤さんは私を乱暴に抱きしめて、噛み付くようにキスをした。
そしてそれだけじゃ終わらなくて、私はベッドまで追い詰められて押し倒された。
シャツのボタンは引きちぎられ、
私は身体にいくつもの小さな痣をつけられた。


「ごめん…」

朝までくみしだかれて、解放された途端、謝られた。

「謝んないで?謝られたら私、みじめや」
「ごめん…」
「今日の仕事、歌収録ありましたっけ」
「いや、ないと思う」
「よかった」
「え?」
「衣裳着れないですもん」

吉澤さんがのこした跡が目立ち過ぎるから。
すっかりお酒のぬけた吉澤さんはしょげかえってる。

「はぁ…自己嫌悪…」

その日は一日中元気がなくて、
いや、傍目には元気やったんかもしれん。
でもふと一人になった時のしょげかえりぶりはすごくて、
とてもやないけど放っておけなくて、私は吉澤さんがトイレに立ったのを見計らって後を追った。


私がトイレに入ったら、吉澤さんは洗面所の壁にもたれて目をつぶっていた。

「吉澤さん?胃、痛いん?」
「あ…愛ちゃん…」

額にうっすらと脂汗が浮かんでる。

「大丈夫。いつものことだから」
「いつも…なんですか?」
「リーダーの職業病みたいなもんだから」

そう言えば飯田さんも神経性胃炎って言ってたな…。

「遊びに行きましょう!」
「いつ?」
「今日の仕事終わり」
「どこ?」
「吉澤さんの行きたいとこ」

自分から吉澤さん誘うなんてありえないって思ってたんだけど、
一人で抱え込んでる吉澤さん見たら、自然に言葉が出てた。


本・漫画・DVD・アニメ・家電・ゲーム | さまざまな報酬パターン | 共有エディタOverleaf
業界NO1のライブチャット | ライブチャット「BBchatTV」  無料お試し期間中で今だけお得に!
35000人以上の女性とライブチャット[BBchatTV] | 最新ニュース | Web検索 | ドメイン | 無料HPスペース