16.
SIDE AI
よしざーさんがあーしを心配して泣く。
いつものかっけーよしざーさんやないけど、人間っぽくって愛しかった。
眉を八の字にして「大丈夫?」「気持ち悪くない?」って情けない顔して。
もう一回抱いて欲しいけど、こんなんじゃぜったい無理や…。
よし。吐いてこよう。
苦しいのはちょっと苦手やけど、身体の中からアルコール追い出しちゃえ。

「よしざーさん」
「ん?」
「吐いてくる」
「え?また気持ち悪いの?」

やから、そんな顔せんとって?

「少しだけやけど、全部出しちゃう」
「そりゃその方がいいけど…大丈夫?」
「やったことないけどな、やってみる」

トイレに取って返す。
よしざーさんも中に入ってこようとするけど制した。

「恥ずかしいから…」
「でも…」
「ぼろぼろなとこ見られたくないし」
「わかった…。でも何かあったら入れるように鍵はかけないでよ?」
「うん」

ドアを閉めて、トイレと向き合う。
ふうーっと息をついてから、指を口内へと突っ込んだ。

「ォエ…ゲホゲホ…」

こんなに苦しいもんやとおもわんかった…。
なかなか出てこんくて、何回も挑戦して…。
苦しすぎて知らん間に名前呼んでたみたい。
よしざーさんが飛んで入ってきた。

「どうした?苦しいの?」
「……え?」
「よしざーさん…って呼ぶから…」
「…呼んでた?」
「うん。無意識?」
「…みたい」

顔があげれなくて、俯いたまま返事をした。

「…もう大丈夫」
「ほんと?」
「うん。もうなにも出ん」

また咽ながらうがいして。
またよしざーさんも心配したんやけどの。


…つーかあーし…まっぱやった!
今頃思い出して恥ずかしくなって、その辺にあったバスタオルをつかんだ。

「って…おそいか…」
「全部見ちゃったよもう」
「やよね…」

がっくりと項垂れたら

「きれいな身体してるんだから恥ずかしがることないさ」

ってよしざーさんが耳元で。
やばい…また身体の芯がぞわぞわしてきた。


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