ナンパ野郎
6.
SIDE AI
今日は由衣がナンパ野郎とお食事の日。
どんな人なんか気になってしゃあない。
やっぱお姉ちゃんやしな。
よし。と気合入れて仕事を終わらす。
由衣に電話を入れると六本木にいるって。
『来ていいって言ってたで』
「ほんま?じゃあ今から行くわ」
『うん。店の名前と場所メールするから電話きってまっとってー』
しばらくして届いたメールを見ながら店に行く。
あ、由衣いたいた。
ナンパ野郎はちょうど背中しか見えなくて。
「愛ちゃん、こっちー」
由衣があーしに気付いて手を振る。
同時に振り向いたナンパ野郎。
瞬間時間が止まった。
………まじ?????
ナンパ野郎って………
よしざーさん???????????
「うそやーーーー」
思わず大きな声出してもた。
よしざーさんはあいた口がふさがらんみたいで
おっきい目をさらに大きくしとった。
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